安いルッククロスについて

物の高い安いは人それぞれなのでいくらならばというのは難しい。私のWEEKENDBIKESだって約3万円、それを高いとみるか安いとみるかは比較対象によるし、判断する人によっても違ってくる。なので、そのあたりは突っ込まれても困るけれど、クロスバイクとしては安いWEEKENDBIKESはよい自転車なのか悪い自転車なのか。

私にとってはWEEKENDBIKESはとても良い自転車だと思う。私はDIYや機械いじりが好きな方なので、WEEKENDBIKESをそんなに距離走らせていないうちから部品交換を始めてしまった。ただ、不満点を感じられるのもこれはすごいメリットなのではないだろうか。たとえばホイールだけれども、よくよく見ればハブとスポークとリム、それにリムテープとチューブとタイヤをはめれば出来上がるのは現物を見るだけでわかる。でもそのホイールを自分で組んでみるとさらに細かい部分だとかがわかって理解が深まる。エンド幅で使えるハブの種類が決まってくるし、ホイールとハブのスポーク穴数は合っていなければならない。スポークも太さ(14番とか15番とか・・)や形(ストレートだったりエアロだったりバテットだったり)も違ってくるし、ニップルだっていろいろある。ギアスプロケットをはめる後輪であれば左右でスポークの長さが違う。わかってくれば当たり前のことでも、実際に調べたり試行錯誤しながら組んでみることで知識としてすんなり理解できるというか腹に落ちてくる。そういう知識を持っている方が普段の整備やトラブルの対処時にうまくいくことが多くなるのではないかと思う。

よくインターネットの質問掲示板や情報提供サイトでは安いクロスバイクを買っても時期にもっと速く走りたくなってロードバイクを買いたくなるから初めからある程度、できればフル105以上のロードを買っておいた方がよいというのを見かけるのだけれど、それは正しい。正しいけれど万人にお勧めできるというわけでもないと思う。私のように自転車をいじること自体が楽しくなってしまう人は案外多い。確かに、私ももう少し走れるようになって家族の理解も得られる時期になればロードを買うだろうな、と漠然と考えている。しかし、WEEKENDBIKESに投資していじったことはロードバイクを買ったとしてもその後のメンテナンスなどで十分に役立つだろうし、部品交換がほぼ必要ないようなロードバイクであれば身につかないような知識や技術もあるのではなかろうか。

別にWEEKENDBIKESにこだわる必要はないけれど、機械いじりが好きな人は安いクロスバイクを買っていじってみるとそれまでとは違った楽しい世界が見られるのではなかろうか。


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